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 CPU?メモリ?HDD (2000 6/24)


 ここにペンティアム166MHzのデスクトップパソコンがあったとします。
メモリは64MB。HDDは2GBです。動いているOSはWindows98(Normal)なんですが、64MB載っているメモリのおかげでそこそこの速度で動いています。
さて、このマシンの体感速度をアップしようと思います。下から選ぶとすれば、あなたはどれを選びますか。部品はすべて新品。できるだけ高性能なものを買う予定です。

1.CPUを交換する。
2.メモリを増設する。
3.HDDを増設する。
4.HDDを換装する。

1.CPUを交換する
、は確かに効果的です。ですが、ペンティアム166MHzが載っていたマザーボードでCPUを交換するとなると、CPUの種類がかなり限られてしまいます。またマザーボードの種類によってはBIOSのアップデートをしないと新しいCPUに対応できないかも知れません。マザーボードも交換しなくてはいけない状況も考えられます。

2.メモリを増設する、はどうでしょうか。既に64MBのメモリが載っているのでWindows98を使用している場合は、これ以上メモリを増設しても、あまり体感速度は上がらないと思われます。

3.HDDを増設する。この項目と[4.]のHDDを換装する、は似ていますが内容は異なり、[3.]の方は、D:以降になるHDDを付け足すという事になります。新たに購入するHDDは今ついている物より高速に動作するでしょうが、OSが入っているのが今ついているHDDでは意味がありません。せいぜいスワップファイルを増設したHDDに置くようにする事で、いくらか早くなるかもしれません。

4.HDDを換装する。僕はできるならこの方法が一番良いと思います。HDDを換装すると言う事は、新たに買うHDDに今のHDDの中身を丸ごと入れ替えると言う事です。つまりOSが起動するのも、アプリケーションが起動するのもすべて新しいHDDと言う事になります。HDDはIDEのもので十分ですが、5400回転のものより7200回転〜の物を選ぶとより効果的です。マシンの起動時間も早くなり、「全体的に早くなったなぁ」と思うでしょう。また64MBのメモリを128MBにしたからと言って、そんなにスワップファイルへのアクセスが減るわけではありません。(これはNT4.0でも同様です。ただし、Win2000ではメモリは128MBはあったほうが良いかも)それなら、もしスワップファイルにアクセスしても、そのファイルが置かれているHDDが高速、とうほうがまだマシです。
以前のコラムで、HDDは大容量のものより、できるだけ高速なものを!と書きましたが、現在では「大容量」で「高速」で「しかも安い」という事になってしまいました。もちろん高速性はSCSIなどには負けますが、気軽に購入できる価格となると、やはりIDEのHDDが今のところ一番良いと考えます。

 このとき、余ったHDD(この場合は2GBのHDDですが)は「データ保管用に増設しておけば良い」などと書いてあることが多いですが、僕はあまりお勧めできません。それだけ、電力を消費するし、マシンの騒音も大きくなってしまうからです。
おそらく、HDDを新たに購入する場合、現在ならどれだけ小さい容量でも8GB以上でしょう。2GBのHDDの中身を丸ごと移動してもまだ6GB空いています。それなのにわざわざ騒音の元を増設する必要はないと思います。
でも確かに使わないともったいないと思うかもしれません。それなら、「バックアップ用」というのはいかがでしょうか。OSが入っているフォルダを丸ごと複製したり、ドライバーファイルなどを保存しておくなどしたら、通常は外しておくと良いと思います。あるいは、緊急の為の起動ドライブとして用意しておくとか。外すのが面倒な人は、リムーバブルケースにいれて置けば取り外しが簡単になりますよ。

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