GIF画像の話 (2001 04/03)
ホームページを作成するに当たって、よく使われているのがGIFフォーマットの画像です。しかし最近話題になることも多いのでご存知かもしれませんが、GIFフォーマットに特許があり、利用するには特許利用料を払わなくてはいけないことになってしまいました。
正確には「GIF画像を生成する時に使用する圧縮技術」に特許があるそうです。特許はUnisysという会社が持っており、GIFフォーマットを扱うフリーソフト等はその作者が特許使用料をUnisysに支払わなければなりません。フリーで公開しているソフトなのに作者は代金を払うなんて事は出切る筈もなく、最近のフリーソフトでGIFフォーマットのサポートを取り止めているものが多いのはそのためです。
これだけインターネット上で普及しているのがわかっていながら"特許"だと騒いでいるUnisysｌはいったい何を考えているのかわかりませんが、とにかく揉め事を避けるには、
1.Unisysに特許使用料を支払っているメーカのソフトを使用する。
MicrosoftのFrontpage / Frontpage Expressや、AdobeのPhotoshopなどがこれにあたります。他にもあるでしょうが、Frontpage
Expressなどは無料で使えます。
(ということはMicrosoftがその穴埋めをどこかでしていることになりますが(-_-))
しかし、これらのソフトで作られたGIF画像を人からもらって自分のホームページに使うことは出来ないそうです。つまり、"自分でGIF画像を作る時だけ"この方法が有効だということです。
"ホームページ素材集"なんていうページから、気に入ったGIF画像のアイコンを使う事は、厳密には出来ないことになりますね。
2.GIFフォーマットを扱わない。
同じくらい普及しているJPEGや、ポストGIFと呼ばれるPNG(ピング)フォーマットを使って画像を作成すればよいわけです。
しかしこれらのフォーマットには"アニメーションGIF"と同様のことは出来ません。かろうじてPNGの方はJAVAアプレットでアニメーション画像を表示させるMNG（ミング）というフォーマットが出来たようですが、普及率はまだ低いです。
詳しくはGoogleでそのあたりを検索して見てください。いろいろ出てきます。
と、ここまではGIFフォーマットの問題として良く取り上げられているのですが、続きがあります。なんと2004年にはUnisysの持っている特許が切れるそうです。(アメリカは2003年)それなら、
このまま黙って使ってりゃいいじゃん^^;)
と、まぁそれは言いすぎですが、もう少し動向をうかがう必要があるかもしれません。また、最近のフリーソフトではGIFフォーマットのサポートを打ち切ったものが多い、と書きましたが実は
あるところにはある(-_-)
んです。プラグイン方式で様々な画像フォーマットをサポートするフリーソフト等は、ソフトとは全然関係の無い所にGIFに対応するプラグインが置いてあるかもしれません。ぜひ探してみましょう。
しかし、使用するのはあくまでも個人の責任です。まだUnisysがごちゃごちゃ騒いでいなかった頃に公開されていたGIFフォーマットのプラグインがインターネット上に流通していて、それを"拾って使っている"という自覚を忘れずに。
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